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手厚い研修でナスの栽培拡大を/新部会員にベテラン農家が指導

2021.04.27

 夏秋ナスの栽培拡大を目指すJAあいち豊田なす部会は、手厚い栽培研修を開き、新規部会員を募っています。研修は地域別に開くものやベテラン農家の技術を学ぶ実習、土壌診断説明会など幅広く実施しています。ナスは、平坦地から中山間地まで同JA管内の広い地域で栽培される品目で、集出荷体制も充実。コンテナ出荷による労力軽減や、青枯病対策として多段接ぎ木苗の効果を試験するなど、出荷・栽培の両面からJAがサポートし、特産化を図っています。
 4月27日には、同部会に加入して3年未満の部会員を対象に定植講習会を豊田市御幸町で開き、新規部会員2人を含む6人が参加しました。会場は、ナス栽培10年目の川上典男さんの畑。参加者は、ベテラン農家の作業を見ながら、苗の管理や定植作業を学びました。また、自作の農機具や作業手順など、経験豊富な農家ならではのコスト削減や作業効率を上げる工夫を聞きました。川上さんは「部会員の畑を見ることは勉強になる。疑問に思ったことはどんなことでもJA営農指導員や先輩部会員に聞き、栽培に生かしてほしい」と話していました。参加した新規部会員は「経験に基づく話が聞けて良かったです。習った事を確実に行い、品質の高いナスを栽培したいです」と話していました。今後は5月下旬から6月上旬にかけてほ場巡回指導を行い、整枝を中心に栽培指導を行う予定です。
 同部会は今年度2人が加入し、48人が所属。合わせて2.7㌶でナス「筑陽」を栽培しています。昨年は約150トンを出荷し、今年は6月中旬から11月にかけて出荷する予定です。

写真=ベテラン農家の定植作業を学ぶ新規部会員ら