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ファンジャケット提案で農家所得に貢献/アンケートで99%が効果を実感

2021.04.28

 JAあいち豊田は、農作業労働力軽減対策事業として、ファンジャケットの購入者へJA独自の助成をしている。今年度で3年目を迎え、これまで847着販売しました。昨年のアンケートでは、購入した農家の99%が農作業の労働力軽減に貢献したと好評です。農作業中の熱中症予防のほか、暑さを和らげることで生産性を高め、農家所得の向上が期待されます。
 ファンジャケットは、左右の腰付近にある二つのファンが服の中に外気を取り込み、汗が蒸発するときの気化熱で体を冷やす仕組み。JAが実施した購入農家へのアンケートでは、ほとんどの農家が効果を感じています。89%がファンジャケットによる涼しさを感じ、97%が着心地がよく、99%が農作業の労働力軽減に貢献していると、農家から好評を得ていることから、JAは助成を継続しています。
 助成対象は、JA管内で農作業を営む組合員らで、管内の農地でジャケットを使うことが条件。1世帯につき最大3万円、または購入費の半額のいずれか低い金額を助成。購入した農家へ5月から随時納品します。
 4月27・28日の2日間、JA営農資材課の職員が、JA産直施設へ出向き、産直部会員へファンジャケットをPRしました。試着して機能を体感した農家は、さっそく購入を申し込んでいました。JA営農資材課の乗松仁一課長は「近年、猛暑がはやい時期から続き、農家への負担も増えています。今後も、農家が安全に農作業できるよう農業資材や情報を提供していきたい」と話していました。JAは農家の農作業労働力軽減につながる支援をするため、機能性の高いレインジャケットや防草シートなどの助成も行っています。

写真=ファンジャケットの効果を説明する同JA職員