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消費者に人気の味平かぼちゃ生育順調

2021.05.11

 JAあいち豊田は5月11日、味平かぼちゃの栽培ほ場を巡回し、JA営農指導員らが生産者を交えて生育状況を確認しました。味平かぼちゃは、比較的管理が簡単で育てやすいことから初心者でも取り組みやすく、今年は新たに3人の生産者が味平かぼちゃの栽培を始めました。JAでは、新規生産者を対象にほ場巡回の回数を増やすなどして、初心者でも取り組みやすい体制を作っています。
 この日は、JA管内で味平かぼちゃを栽培する9人の農家全員のほ場を巡回。定植本数や定植日などを聞き取り、生育状況やうどんこ病などの病害虫の有無を確認し、防除に使う農薬や日焼け対策などのアドバイスをしました。豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の森本杏子主任は「生育はおおむね順調。今年は、病害虫等の発生が例年よりも高まる傾向があるため、よく観察し適宜防除に努めてほしい」と呼びかけました。生産者は今後、3~4本の子ヅルを伸ばし、ニーズの高い大きさの果実をつくるため、10節以上に咲いた花に着果させます。7月上旬から収穫を始め、貯蔵性の向上やデンプンの糖化を促進させるため、1週間から10日程度、風通しの良い日陰で乾かしたのち出荷します。
 味平かぼちゃは、果肉が厚くて甘みが強く、ホクホクした食感が特徴で需要もあり市場評価の高い品種。今年は9人の農家があわせて約36アールで栽培し、5000キログラムの出荷を目標としている。小売店からの要望が高い2~3L(1玉1.7キログラム前後)のカボチャを中心に7月中旬から出荷する予定です。

写真=ほ場の様子を見ながら今後の管理について確認する生産者ら