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大きく甘い桃を消費者へ 桃の摘果講習会

2021.05.17

 JAあいち豊田桃部会は5月17日、豊田市舞木町にある同部会の磯村直紀さんの桃畑で栽培講習会を開き、同部会員や豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の技師、JAの営農指導員など32人が参加しました。この日は、摘果作業を同農業改良普及課の原良将技師が注意点などを実演しながら説明し、部会員は熱心に耳を傾けました。
 この講習会は、開花後20日ごろから始まる段階的な摘果と今後の管理を学ぶもので、毎年この時期に開いています。作業は余分な果実を取り、玉ぞろいや肥大、糖度など、品質が優れた果実を生産するために行います。また、同時に袋掛けの講習も行いました。
 今年は3月から4月上旬にかけて気温が高かったため、例年よりも開花が1週間ほど早く、生育も進んでいます。また、梅雨入りしたことで、せん孔細菌病などの病害虫が心配されることから、原技師は「雨で作業等が思うように進まないと思いますが、木の生育状況は早いため、適宜防除に努めてほしい」と部会員に呼びかけました。
 同部会は47戸の農家が53.4㌶で9品種の桃を栽培。昨年の出荷量は370㌧で、今年は500㌧を目標に名古屋市・豊田市・岡崎市・静岡県浜松市などの市場に出荷する予定です。6月の早生品種「ちよひめ」を皮切りに、中心品種「白鳳」を経て9月の「ゴールデンピーチ」まで出荷は続きます。

写真=摘果講習を受ける部会員ら