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行政と協力し農業をPR/とよたエコフルタウンで「赤とんぼ米」栽培

2021.06.01

 JAあいち豊田は環境に配慮した農業の取り組みを知ってもらうため、豊田市元城町にある「とよたエコフルタウン」で行政と協力し、特別栽培米「赤とんぼ米」を栽培しています。同施設は、都市と山村が共存している同市の「豊かな暮らし」を目指す拠点とする施設。中山間地をイメージしたエリアで「人にも環境にも優しい米づくり」をPRしています。
 5月28日に施設内にある田んぼで、JA営農指導課職員と市職員が協力し、田植えを行いました。また、田んぼの横には「赤とんぼ米」の看板を設置し、栽培の取り組みを来場者に紹介しています。今後はJA指導の下、同施設の職員が管理し、9月下旬に収穫。乾燥・脱穀したのち、おにぎりにしてイベントなどで地域住民らに味わってもらう予定です。
 同課の宇野達也課長は「施設に訪れる人たちが田んぼを観察し、栽培する過程を見ることで、農業に興味を持ってもらえるきっかけになればうれしい」と話していました。
 「赤とんぼ米」は2000年以降激減したと言われる赤とんぼの復活を目指して環境にやさしい農薬を使い、羽化や産卵を水管理で促すなど赤とんぼの生態に配慮して栽培された米「ミネアサヒ」。愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課をオブザーバーとして、JAと豊田市、みよし市でつくる「豊田・みよし環境保全型農業推進協議会」を設立したのは2014年。同協議会では試験栽培を経て2016年度から「赤とんぼ米」として販売しています。

写真=中山間地域をイメージした田園で、苗を植える市職員ら