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さなげのスイカ出荷最盛期を迎える/糖度13度超え

2021.06.09

 JAあいち豊田猿投西瓜部会は6月9日、スイカの産地として知られる豊田市猿投地域でスイカの出荷最盛期を迎えました。同月4日から出荷が始まった今年のスイカは、4月の低温で栽培が難しい状況でした、5月の定期的な降雨と気温上昇により平年並みの出荷が続いています。
 この日は、同部会員で同市上原町の株式会社上原農園が、スイカ約800玉を収穫しました。スイカは、JA猿投営農センターに集められ、サイズごとに選別。スイカを手で叩き、響く音で異常がないか確認するなどの検査をし、箱詰めて市場へ出荷します。愛知県内のスーパーや量販店をはじめ、JA猿投選果場でも購入できます。
 同部会で栽培するスイカは「祭りばやし777(スリーセブン)」が主力。6月上旬から7月中旬にかけて出荷し、食べた瞬間のシャリ感と高糖度で消費者人気が高いです。スイカの糖度は11度を超えると高いといわれる中で、この日収穫したスイカは13度を超え甘さ抜群。同部会長の鈴木晴道さんは、「厳しい天候が続いたが、まずまずのスイカができた。暑い日にぴったりのスイカを、子どもからお年寄りまで味わってほしい」と話していました。
 同部会では、市場に出回るスイカが比較的少ない6月前半の出荷開始をねらい、まだ寒い2月下旬から栽培を始めます。8戸の農家が豊田市御船町・上原町・亀首町を中心に、猿投地域の約7.2㌶の畑でスイカを栽培。名古屋市や豊田市の市場へ約25000ケース(約300㌧)の出荷を見込んでいます。

写真=スイカを丁寧にトラックに積み込む部会員