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米の品質守るため管内各地で指導/水稲青空教室

2021.06.14

 JAあいち豊田では、水稲の病害虫対策などを改めて学び米の品質向上を目指すため、JA管内の各地域で水稲現地指導「水稲青空教室」を開いています。今年は6月4日から7月21日までに全地域合わせて63会場でこの時期に行う作業を中心に説明します。6月11日は、中山間地域の豊田市大洞町で米「ミネアサヒ」の同教室を開き、同町の生産者や同JA営農職員、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員ら17人が参加しました。5月の田植え以降、稲の生育は順調です。
 この日は、気象概要や今後の管理、病害虫対策や中干し後の水管理を説明。温暖化の影響を受け、越冬するカメムシの数が増加し斑点米が増え、品質の低下や収量減につながっていることから、カメムシへの適切な防除方法を指導しました。また、近年、水田の地力低下により米の品質低下が進む中、地力増進を図るため、土壌改良材の適切な散布も指導。生産者らは熱心に指導員の話に耳を傾け質問をしていました。同農業改良普及課の黒野綾子主任は「今後カメムシによる被害が心配されるため、畦畔(けいはん)の草刈りをしっかりと行ったうえで、防除薬剤を散布し防除に努めてほしい」と話していました。
 JAでは広大な管内に平坦地から中山間地に至るまでさまざまな条件の水田があるため、細やかな情報が伝えられるよう会場によって指導内容を変えています。また、品質の高い米づくりをサポートできるよう水稲の土壌診断費用を全額負担し、土づくりの大切さを農家に伝えています。

=水田を見ながら今後の管理を学ぶ生産者ら