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生育順調の加工用トマト出荷へ/目ぞろえ会で出荷基準確認

2021.06.23

 JAあいち豊田は6月23日、豊田市西町にあるJA本店でトマトケチャップなどに使う加工用トマトの目ぞろえ会を開きました。生産者11人と出荷先であるコーミ株式会社、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、JA職員ら合わせて19人が参加。今年は適度な雨量と十分な日照があり順調に生育し、6月30日から出荷を始める予定です。
 この日は、生産者が持ち寄った加工用トマトをサンプルに同社の担当者が出荷基準を説明しました。糖度など味の基準がないことから出荷基準が比較的緩やかで、トマトは主に1等か2等に分けられ、9割のトマトは1等(1キログラム65円)に分類されます。同社の林康弘課長は「暑い中の作業になるため、体調に気をつけながら、たくさんのトマトを収穫してほしい」と話していました。
 加工用トマトは、支柱を使わず露地栽培が可能。コンテナを借りて出荷できるため、初期投資が比較的少ないことから、同JAでは約10年前から組合員に栽培を呼びかけています。名古屋市に本社がある同社と契約しているため、経営も安定し易いというメリットがあります。
 今年は新規栽培者の3人を含む、14人の生産者が合わせて55.7アールで4,139本の加工用トマトを栽培。8月上旬までに約20トンの出荷を目指します。主に同社の豊橋工場に送られ、国産トマトケチャップの原料として使われます。

写真=加工用トマトの出荷基準を確認する生産者ら