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産地のファンになって/贈答で多くの人の「さなげのすいか」届ける 

2021.07.01

 JAあいち豊田猿投西瓜部会が栽培するスイカを取り扱うイオンリテール株式会社は、販売拡大のためJAあいち経済連と協力して贈答用の箱を新たに作成し販売を始めました。地域の特産品を地域内外多くの人に味わってもらうため宅配も始めます。箱にはスイカをイメージしたデザインをベースに、JAのキャラクターで宣伝部長の「こめったくん」と産地がどこかひと目でわかる愛知県地図のイラストが描かれています。消費者に産地を知ってもらい、産地のファンを増やしたい考えです。
 同社では、Мサイズ(5~6キログラム)とL(6~7キログラム)サイズの1玉売りと、カット売りを主に行ってきましたが、コロナ禍で大勢が集まって食べる機会が減るなどの理由でMサイズへの需要が多く、Lサイズの需要が少ない傾向にあります。また、2Lサイズ以上の大きさのものはカット売りなどにして販売できるため、Lサイズをいかに販売するかが課題となっていました。また、今回作った贈答用の箱は、以前より、同店利用者からは宅配で送りたいとの要望があったことから、宅配時に衝撃がかかっても割れずに届けることのできる工夫を施した箱を作成し宅配需要に応えています。
 同社食品部農産グループ果実バイヤーの多村英樹さんは「品質の高い品を地元だけでなく、みんなに知ってもらい、おいしさを実感することで産地を覚えてリピーターになってもらいたい」と話していました。今年から同部会が栽培する「さなげのすいか」は同社が東海地区のイオンで「熟れっ子すいか」として販売されています。


写真=さなげのすいかのPRする売り場