ＪＡあいち豊田の子会社で葬祭事業を行う(株)ＪＡあいち豊田サービスは、今年７月から地元農産物を使った加工品を詰め込んだ篭盛の取り扱いを始めました。地域に根ざす会社として地産地消を推進し、地域農業に貢献できないかと考え、地域の農産物を使った加工品を使用することにしました。
　今までの篭盛は果物などの青果が主流でしたが、家族葬の増加で篭盛のニーズも変化しました。限られた親族や家族に配ると消費する前に傷んでしまうという利用者の声を聞き入れ、日持ちする加工品を使った「ふるさと特産加工品篭盛」を製作。ＪＡ加工品のほか、地元農家とも連携し四季折々の特産加工品を使った篭盛を考案しました。
　篭盛は故人への感謝や慈しみの心から葬儀や法事の際、祭壇にお供えするもの。故人の思い出が詰まった、ふるさとの農産物を使った加工品などをお供えすることで、故人様や遺族の皆さまに喜んでもらいたい想いもあります。
　同社やすらぎ課の林義之課長は「地元農産物の加工品の篭盛は、当社ならではの取り組み。地元の良い加工品を知ってもらうきっかけになれば嬉しい」と話していた。
　篭盛の内容はＪＡグリーンセンターや産直プラザ、豊田おいでん市場で取り扱う商品のため、気に入った特産加工品を求めてＪＡ施設などを利用することで、地域農業の活性化にもつなげたい。

写真＝地元特産品が詰まった「ふるさと特産加工品篭盛」を紹介する同社社員