ニューストピックス

全国的にも希少な取り組み/「とよたの桃」カットフルーツ販売開始

2021.07.13

 イオンリテール東海カンパニーとJAあいち経済連、株式会社芋銀は7月13日から規格外品となった愛知県産の桃をカットフルーツにして販売を始めました。発売開始のこの日は、JAあいち豊田桃部会が栽培する「とよたの桃」を使った商品が店頭に並びました。
 果物の消費が減る中、桃の皮をむき食べやすい大きさにカットし、手間もなく食べきれる手ごろな量を1パックにして提供することで、幅広い消費者に気軽に桃を味わってもらうことができます。また、規格外品を使用することによりフードロス削減も期待できるほか、桃の価値を落とすことなく販売できるため、農家所得の向上も目指します。
 これまで、桃はカットすると傷みやすく変色が目立つため、生食用のカットフルーツには適さないとされていました。規格外品は主に加工食品の原料として使用していたが、フルーツの加工事業を行う芋銀社の加工技術により桃のカット販売を実現させました。単身世帯が増えるなど家族構成が変化したことや、皮むきや切る手間が敬遠されることから、若い世代のみならず多くの世代に向けて年々高まっているカットフルーツへの需要に応えます。  
 商品名は「愛知県産 豊田のももカットフルーツ」で価格は1パック、約150グラム入りで321円(税込)。県内の「イオン」「イオンスタイル」30店舗で販売する。桃のカット販売は品種を変えながら9月中旬まで継続し、今後は梨のカットフルーツの販売も行っていく予定です。イオンリテール株式会社東海カンパニー商品統括部農産グループマーチャンダイザーの宮地朗人さんは「品質の高い桃を、多くの世代が気軽に食べる機会を作り、おいしさを実感することで産地を覚えてリピーターになってもらいたい」と話していました。


写真=カットフルーツを紹介する関係者ら