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みずみずしいとよたの梨の出番/JA梨部会

2021.07.15

 県内有数の梨の産地豊田市で、JAあいち豊田梨部会は早生品種の梨「愛甘水」「あけみず」の出荷を7月15日から始めました。今年は交配の時に雨が多く着果量が少なくなりましが、その分大玉傾向で甘みもしっかりある良質な梨となりました。
 同月13日には目ぞろえ会を開き14日から収穫が始まりました。15日には同部会員の須田隆則さん(66)の同市福受町にある20㌃の畑でも収穫作業が始まり、生育状況や傷、形を確認しながら一つずつ丁寧に収穫しました。収穫した梨「あけみず」は、果肉が柔らかく、水分と糖分が程よくあり、さっぱりとした味わいが特徴。須田さんは「これから梨の季節。品種ごとに味が違うとよたの梨を食べ比べして、自分のお気に入りを見つけてほしい」と話していました。
 収穫した梨は、コンテナに詰め同町の集荷場に集められた後、同市四郷町にある同JA選果場に運ばれ、非破壊式の光センサーを使い、「糖度」「熟度」「着色」などで選別されます。「とよたの梨」のブランド名でスーパーなどの店頭に並びます。市場での評価も高く、同市や名古屋市の市場を中心に、岡崎市や浜松市にも出荷されます。
 同部会には、同市猿投地区、上郷地区の生産者で組織される同部会は43人が所属し、合わせて27㌶で梨を栽培。今年は昨年より30㌧多い400㌧の出荷を見込んでいます。今後は7月下旬の主力品種の「幸水」、9月に「あきづき」、11月にはジャンボ梨で有名な「愛宕」など8種類を栽培し、12月中旬まで出荷が続く予定です。

写真=丁寧に収穫する須田さん