ニューストピックス

遺言信託じっくりと相談/昨年度はJAグループで最多の契約

2021.07.21

 JAあいち豊田は、遺言信託業務を通して多くの組合員に支持されています。
 遺言信託とは、信託銀行などが遺言書の作成相談から保管、遺言書の執行までの相続に関する手続きをサポートする業務のこと。JAは、2008年に農中信託銀行の信託代理店として金融資産相談課を新設し、2020年度は、全国最多の29件を成約しました。また、管内の正組合員を中心にこれまでに259件の遺言信託契約を結んでいます。これはJAグループで全国2位に当たる実績です。(2021年6月30日現在)
 組合員に支持される理由のひとつに、遺言信託勉強会があります。以前は、「遺言」という言葉のイメージからこちらから話題にしにくく、組合員からの相談に対応する待ちの体制だったが、積極的にPRするため2010年に仕組みを見直し、組合員向けの勉強会を開いた。毎月、正組合員を中心に10人前後の参加者で開く地域ごとの勉強会は約1時間30分の内容。JA職員が相続の基礎知識や遺言書の種類、JAが取り扱う遺言信託の流れなど、これまで培ってきた知識と実績をもとに、年間約100人の組合員に説明しています。毎回実施するアンケートで個別相談の希望を受付け、個々に案内を送ることで確実な実績に結び付くように工夫しています。
 遺言信託業務を担当する金融資産相談課の永田喜英調査役は、「遺言相談は、半年から1年かけてじっくり相談する。組合員が納得のいくまで話し合うことで、多くの遺言信託契約につながっている」と話します。相続発生時は、支店長を中心に、農地や不動産、金融や共済などの関連部署へ橋渡しすることで、JA全体で組合員をバックアップするなど総合事業の強みを最大限に生かしています。
 JAは組合員が相続後も安心して財産を守れるよう、これからも遺言信託業務を活かして総合相談体制を強化していきます。

写真=組合員からの相談を受けるJA職員さん