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需要が高まる盆に向けて/小菊目ぞろえ会

2021.07.21

 豊田市稲武地区で花木を栽培する稲武高原花き部会は7月20日、JAあいち豊田稲武営農センター集出荷場で、盆や秋の彼岸で人気の高い小菊の目ぞろえ会を開きました。今年は5月の高温で花芽が早くつき、通常出荷の小菊は全体的に茎が短めですが、8月盆前の小菊は長さがしっかりあり良好です。出荷は6月22日から始まり、8月の出荷ピークに向けて出荷量が増えるこの時期に、部会内でしっかり規格を確認し、市場ニーズに応えようと7月下旬の目ぞろえ会となりました。
 この日は、小菊を育てる部会員や愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の職員、JA職員合わせて10人が参加。出荷規格や病害虫の防除などを確認しました。また、部会員が持ち寄った出荷直前の小菊を見ながら、咲き具合や葉の色、切りそろえる長さなどを話し合いました。林利元部会長は、「お互いに出し合ったアドバイスを今後の栽培に生かし、良質な小菊を出荷してほしい」と部会員に呼びかけました。
 同市稲武地区は標高500メートルに位置し、昼夜の気温差が大きいため小菊の色は鮮やか。日持ちが良いと人気があり、稲武高原のブランドとして定着しています。同部会は10人の部会員のうち7人が約120アールで小菊を栽培。栽培のしやすさや、市場からの人気情報をもとに、部会員自身で栽培する品種を選んでいます。箱に敷き詰められた小菊は、7月下旬から100ケース(1ケース80~140本入)を超え、8月上旬の盆前には1日約300ケースをトラックに積み込みます。今年は、昨年の出荷量4100ケースを上回る4500ケースを目指しています。

写真=小菊の出荷規格を確認する部会員ら