ニューストピックス

小玉メロン試験栽培/生育順調で収穫を迎える

2021.08.16

 豊田市稲武地域のファームいなぶ営農組合が約4アールのハウスで、地域の新たな特産品として小玉メロン「メロリーナ」を試験栽培しています。順調に生育し、8月5日に収穫を迎えました。平地では終盤を迎えているメロンが、今後600~800玉収穫できる予定です。
 これは、これまでにない地域性を活かした農産物を販売することで、より魅力的な直売所を目指すため、同市武節町の道の駅どんぐりの里いなぶ内にある「どんぐり横丁」のリニューアルオープンに合わせて栽培を始めたもの。周囲は高い山々に囲まれ、同市の平均気温と比較しても3度ほど低い同地域。気候や地域性を活かし、子どもからお年寄りまで幅広い世代に人気のメロンを選定しました。さまざまな課題を考慮し、袋を使うバッグ栽培を取り入れ、栽培普及しやすい体制作りも視野に栽培試験を行っています。
 試験栽培の結果は良好で、病害虫の被害もなく順調に生育。甘みもあり、みずみずしい、手乗りサイズの小ぶりなメロンに仕上がっています。収穫した小玉メロンは直売所に並ぶほか、加工にも向いているため、アイスクリームやスイーツなどの加工品として売り出す予定です。
 同組合の西尾昌直さんは「順調に生育し、無事に収穫を迎えることができました。中山間地の環境を活かした農産物で、地域を盛り上げることができればうれしい」と話していました。
 道の駅どんぐりの里いなぶは、県内外から年間約40万人が来訪する人気スポット。リニューアルオープンは2022年7月ごろを予定しています。

写真=小玉メロンの生育を確認する西尾さん