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シーズン最後の「とよたの桃」/「ゴールデンピーチ」出荷目ぞろえ会

2021.08.17

 JAあいち豊田桃部会は8月17日、豊田市上原町にあるJA選果場でシーズン最終品種となる黄桃「ゴールデンピーチ」の目ぞろえ会を開きました。今年は雨量が多く玉伸びは良好。今後、天候が回復するにつれて甘みも乗ってくると期待が高い。同月19日から収穫を始めます。
 「ゴールデンピーチ」は白桃とは異なり、黄金色果肉の大玉で、果汁が多く酸味は少ないです。糖度が高くマンゴーのような食感が楽しめる人気品種。県内では黄桃を共選で出荷しているのはJA桃部会のみで、38戸の農家が栽培している。
 この日は同部会員をはじめ、JA職員や市場関係者、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員などが参加。市場情勢や他産地の果物の情報を共有した後、同部会員が持ち込んだ桃「ゴールデンピーチ」をサンプルに熟度や形状などの出荷規格を確認しました。
 同選果場に集められた桃は傷がないかなど人の手で直接確認した後、光センサーを使い糖度などを測定。大きさごとに箱に入れ、13000ケース(約5キログラム入り)出荷する予定です。同部会の森敏康部会長は「最後の品種となるため、また来年もとよたの桃が食べたいと言ってもらえるような桃を出荷してほしい」と部会員に呼びかけました。
 同部会は47戸の農家が53.4ヘクタールで9品種の桃を栽培。今年は名古屋市・豊田市・岡崎市・静岡県浜松市などの市場にこれまでに各品種合わせて70992ケース(約5キログラム入り)を出荷しています。「ゴールデンピーチ」は9月中旬まで続く予定です。

写真=サンプルを参考に出荷規格を確認する部会員ら