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生産者の努力がつまったナスが勢ぞろい/松平町の加藤さんが金賞

2021.08.30

 豊田市農産物ブランド化推進協議会は8月30日、豊田市西町にある豊田市役所で豊田市農林畜産物品評会「なすの部」を開きました。JAあいち豊田なす部会の部会員がナス「筑陽」を3本1組として全17点を出品。どれも出品規格の条件を満たした形の整ったナスが並びました。厳正な審査の結果、同市松平町の加藤誠一さんが金賞に輝きました。
 品評会は生産者がお互いに競いながら品質・生産向上を目指し、より良いものを消費者に提供するとともに地元農産物のPRと消費拡大を目的に開いています。

 この日は、市場関係者と愛知県豊田加茂農林水産事務所職員など合わせて4人が審査しました。今年は長雨と日照不足、低温などの影響から、草勢低下や病害虫などの発生があり生育が心配されたものの、生産者の努力で色・艶など品質の高いナスが出品されました。審査では、出品された3本の揃い、艶、形、傷、病害の有無など一つ一つを見比べ、上位3点を選びました。
 同農業改良普及課の森本杏子主任は、「天候不順が続く中、形のそろったナスが出品されていることに、農家の努力が感じられます。どの品も甲乙つけがたいものばかりだったでした」と話していました。銀賞は同市冷田町の酒井直さん、銅賞は同市本新町の杉本善紀さんが受賞しました。出品されたナスは、社会福祉法人昭徳会へ寄付されました。
 同部会は48人が所属し、合わせて2.7ヘクタールでナスを栽培しています。出荷するナス「筑陽」は、ボリュームがあり消費者や市場からも好評で、同市の学校給食にも使われています。今年は150トンを10月下旬まで出荷する予定です。

写真=厳正に審査する審査員