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「農福連携」で社会参画を応援/JAあいち豊田梨部会

2021.08.27

 JAあいち豊田梨部会は8月27日、「農福連携」の取り組みで協力する社会福祉法人豊田市育成会「ジョイナスつかさ」を訪ね、同部会の川上義喜部会長が梨「豊水」30キログラムを贈呈しました。
 同部会は、農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく「農福連携」に協力できることはないかと昨年から活動を開始。同法人を通じて、障がい者の方に授粉作業を依頼し、同市南部の福受地区にある梨畑で作業を行いました。
 今年も継続的に活動を行う予定でしたが、新型コロナウイルス感染防止の観点から今年の活動は中止となりました。しかし、この活動を広く知ってもらうため、同会の利用者らが描いた梨の絵をJA本店エントランスホールに9月中旬から展示します。今後は、コロナ禍の状況を見ながら、農作業の依頼を再開する予定。同法人の新開かおる理事長は「コロナの影響で活動ができないのは残念だが、絵を描いて飾る活動を通じて、農業とつながることができてうれしい」と話していました。
 果樹栽培は、収穫など手作業中心のものが多く、現状では機械による省力化が限られているため、援農の人材確保が課題のひとつ。また、農家の高齢化や労働力不足なども今後の課題となっています。同部会は、農福連携に大いに期待を寄せ、社会福祉と農家の労働力軽減のため、今後もこの活動を続けていきます。

写真=梨を手渡すJA梨部会の川上部会長(右)