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発芽率を高め、収穫量の向上を目指す/JA山ごぼう部会

2021.09.07

 JAあいち豊田山ごぼう部会は9月7日、ほ場巡回指導を行い、同JA営農指導員と愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員が参加しました。同部会は今年新たに3人が加入し部会員は32人。ヤマゴボウは発芽率が悪く、発芽時の土壌の水分・温度管理が重要になります。発芽率を上げ、収穫量を増やして、さらなる面積の拡大と農家所得の向上を目指すため、今年から同部会がは種機を貸与する場合、部会員へ水分計と温度計も貸し出し、発芽管理に役立てています。
 この日は、ほ場巡回を行い、9月1日ごろの種まき後のほ場や発芽の状態を確認しました。種まき後は降水・気温ともに適度に推移し、発芽は順調です。同農業改良普及課甲村瞭次技師は「全体的に発芽は悪くない。今後は、問題になる雑草をこまめにとることを心がけてほしい」と話していました。また、新規部会員の1人は「ヤマゴボウは発芽時が大切で栽培が難しいところもあるが、ベテラン農家のサポートや、資材の貸出しなどもあり、安心して栽培に取り組める」と話していました。
 同部会は、同JA管内の平たん地から中山間地の約65アールでヤマゴボウを栽培し、昨年は約3.5トンを豊田市場に出荷しました。軽量で1袋約300グラムの少量から市場出荷が可能で、小さなほ場でも栽培できると栽培者は増えています。今後は、11月に目ぞろえ会を開き、出荷する予定です。

写真=ほ場を確認する指導員ら