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動画で栽培技術を次へつなぐ/JAサニーレタス部会

2021.09.13

 JAあいち豊田サニーレタス部会は、部会に加入した農家に動画を使って栽培技術を伝える取り組みを始めました。9月10日、豊田市本新町にある同JA豊田営農センターで新人向けに行われた研修会で、ベテラン農家がは種作業時のポイントを実践して伝え、あわせて動画で撮影しました。今後、勉強会で共有したり、新規栽培者を募る際に活用します。実際にどのような作業があるのか見える化し、具体的なイメージを持ってもらうことで、栽培農家を増やしていきたい考えです。
 サニーレタス栽培の第一歩となるは種はとても重要な作業で、セルトレイでの土入れの際に土が少なかったり多かったりすると発芽に影響を及ぼすため、片寄りなく均等に土入れをすることがポイントです。発芽を成功させ良質な苗を作ることが、品質の高いサニーレタスにつながり、農家所得の向上も期待できます。
 この日の講師は、栽培歴12年のベテラン農家の加藤政幸さん。セルトレイへの土入れの際、効率よく作業する方法や自作の木の棒で土を均したり、は種盤を使って種を入れる際に刷毛を使ったりするなど、経験から生まれた工夫とポイントを撮影しました。また、新人農家も実際に道具を使って体験しました。新人農家の1人は、「聞くよりも実際に見て学ぶことで、細かいところの注意点がよく分かった。自分たちでは思いつかない工夫もされているので、とても勉強になった」と話していました。
 同部会は9人が所属し、11月から1月下旬にかけて市場を通じてスーパーを中心に出荷する予定だ。昨年は2344キログラムを出荷しました。

写真=ベテラン農家が説明する様子を動画で撮影