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良質な桃を栽培し所得向上を目指す/土壌診断説明会

2021.09.15

 JAあいち豊田桃部会は、さらなる品質と農家所得の向上を目指し、希望者に土壌診断を行っています。9月15日には、豊田市四郷町にあるJA選果場で土壌診断説明会を開き、JA営農指導課と営農資材課職員が個別で農家にアドバイスをしました。同部会では、適正で効果的な土づくりを行うため、土壌診断を奨励。毎年実施し検体分の一部費用をJAが助成しています。
 この日は、希望者3人が参加し、診断結果をもとに1人当たり約30分かけて内容を詳しく解説しました。診断項目の見方や個々のほ場に合わせた養分不足を補うために必要な肥料銘柄と施肥量なども計算しながら説明し、土壌改良剤や肥料の注文も受け付けました。診断結果をもとに必要な成分や適量を把握することで、在庫を抱えることなく農家の経済的な負担も解消することができます。農家の1人は「まだ栽培を初めて年数が浅いため、診断結果だけ見てもわからないことがある。個別に説明してくれて本当に必要なものや量がわかった。次年度の栽培に向けて頑張りたい」と話していました。毎年、次年度作が始まるこの時期に土壌診断説明会を部会全体で行っていますが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、希望者を対象に2日間に分けて個別で対応しました。 
 同部会がある豊田市猿投地区は県下有数の桃の産地。今年は47戸の農家が53.4ヘクタールで9品種の桃を栽培しています。

写真=JA営農資材課職員のアドバイスを熱心に聞く農家