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大玉で甘い梨「新高」目ぞろえ会/JA梨部会

2021.09.24

 JAあいち豊田梨部会は9月24日、豊田市四郷町にあるJA選果場で梨「新高」の目ぞろえ会を開きました。「新高」は大玉で果汁が多くてみずみずしく、酸味が少なく甘みが特徴の梨。日持ちがよく、贈答品としても人気があります。今年は雨量が多かったことから生育が心配されたものの、大玉で糖度も高い梨に仕上がっています。同26日に初選果を迎え、約6000ケース(1ケース5キログラム)の出荷を見込んでいます。
 この日は、同部会員をはじめ、市場関係者やJA愛知経済連、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、JA職員らが参加。市場情勢や他産地の果物の情報を共有した後、部会員が持ち寄ったサンプルの梨を手に取って着色度合いや糖度、熟度、出荷規格などを確認しました。同部会の川上義喜部会長は「今後は台風が多い時期になる。新高は出荷期間が約3週間と長いので、台風対策などにも気を付けて、良い梨を出荷してほしい」と呼びかけました。
 同市は県内有数の梨の産地で、収穫した梨はJA選果場に運ばれ、非破壊式の光センサーを使い、「糖度」「熟度」「着色」などで選別されます。市場での評価も高く、「とよたの梨」のブランド名でスーパーなどの店頭に並びます。同市や名古屋市の市場を中心に、岡崎市や浜松市にも出荷されます。
 同市猿投地区、上郷地区の生産者で組織される同部会は43人が所属し、合わせて27ヘクタールで8種類の梨を栽培。今年はこれまでに約287トンを出荷した。今後、ジャンボ梨で有名な「愛宕」を経て、12月中旬まで出荷が続く予定です。

写真=試食して味を確認する市場関係者ら