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キュウリ無加温半促成栽培/産直出荷へ試験開始

2021.09.24

 JAあいち豊田は、産直施設に地元農産物が年間を通して豊富に並ぶことを目指し、施設園芸やパイプハウスを使った野菜栽培の拡大に取り組んでいます。この冬からは、ハウス栽培を行う産直農家2人がハウスを利用したキュウリ無加温半促成栽培の試験を始めます。売り場の活性化による地域農業の応援団を増やし、農家所得の向上を目指します。
 JA管内の産直施設の傾向として、4・5月にキュウリの需要が増えますが、地元産の出荷が少ないため露地栽培での収穫が可能な6月中旬ごろまでは、他産地からの仕入れに頼っていました。地元産を求めるニーズに応えるにはハウス栽培で収穫時期を早める必要があります。露地栽培で品が多く出る時期とずらせる早期出荷は、高めの価格設定での販売が可能で売れ残りも少ないと予想されることから、農家所得の向上も期待でき、端境期に安定した出荷が見込めます。
 9月24日は、JA営農指導課職員ら3人が農家を訪問し、2月中旬ごろから始まる栽培に向けて、作付け計画などの今後の方向性を話し合いました。新たな取り組みは始めるにあたり、従来から行っている栽培に影響がでないよう考慮してアドバイスを行いました。試験栽培に取り組む山崎迪宏さんは「4・5月に地元産のキュウリが欲しいという産直利用者の声をよく聞いています。初めての栽培なので不安もありますが、ニーズに応えられるよう栽培に取り組みたい」と話していました。
今後は作付け計画を確立し、定期的にJA営農指導課職員らが巡回しながら、4月出荷に向け試験栽培を行っていきます。

写真=栽培方法を話し合う農家ら