ニューストピックス

環境に配慮したお米「赤とんぼ米」/水田139カ所を巡回

2021.09.27

 豊田・みよし環境保全型農業推進協議会は9月27日、特別栽培米ミネアサヒ「赤とんぼ米」を栽培する水田で赤とんぼが産卵できる状態になっているか確認するため、139カ所のほ場を巡回した。水が張った水田に飛び回るトンボの姿も確認でき、環境に配慮した農業の成果が表れています。
 同協議会は、環境にやさしい農業で赤とんぼが舞う水田の復活に取り組んでいます。「赤とんぼ米」とは、環境に優しい農薬を使い、赤とんぼの生態に配慮して栽培された米「ミネアサヒ」のこと。この日はJA職員や愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員ら11人が3班に分かれ、管内で特別栽培米「赤とんぼ米」を育てるほ場を巡回。刈り取り後の水田に水が入れられているか、ほ場内外の管理がされているかなど、赤とんぼが産卵できる環境が整えられているか確認しました。
 JA営農指導課の宇野達也課長は、「トンボが飛び交い、産卵するようすが確認できました。これからもこの環境を守り、安全・安心で消費者に選ばれ、生き物にやさしい米を作っていきたい」と話していました。
 「赤とんぼ米」の栽培は、アキアカネの羽化に合わせた水管理を行い、刈り取り後の水田に水を入れて産卵の環境を作るなど、手間と時間をかけて栽培します。今年は、22戸の農家が14.5ヘクタールの水田で栽培し、54トンの生産を見込んでいます。10月中旬ごろから新米が店頭に並ぶ予定です。

写真=「赤とんぼ米」の水田を確認する営農部職員ら