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施設園芸の振興を目指して新規就農者を応援/模擬経営ハウス竣工式

2021.09.29

 JAあいち豊田は、施設園芸栽培の新規就農者育成に力を入れています。農業で生計維持が可能な人材を育成するとともに、持続的な農業ができる就農支援体制の構築を目指しています。農業経営を体験できる「模擬経営ハウス」をみよし市明知町に建設し、9月28日竣工式を開きました。この日はJA役員、同市職員、建設関係者ら19人が出席しました。
 模擬経営ハウスは、JAが施設園芸栽培の生産者を育成する「みよし施設園芸支援センターMGMI(恵み)」の修了生1人が、畝たてから定植、その他栽培管理、出荷や販売に係わる作業など一連の流れをすべて実践します。期間は、この10月から来年6月まで。同ハウスは、約10アールで栽培に必要な養液システムなども備わっています。
 JAは2019年から、同支援センターの運用を開始。2年間の研修を経て研修生は栽培に関するさまざまな技術を習得します。一方、投資や収入面などの経営に関する不安が多くあることから、安心して就農ができる体制整備が重要だと考え、JAが主体となり行政と協力して農業経営を実践的に学べる同ハウスを整備しました。
 模擬経営ハウスではナスの栽培や収穫管理、また、栽培に関する作業データの収集と記録を行い、JAと共有することで経営状況を把握しサポートします。模擬経営を終了後はJA管内で地域農業の担い手としての役目を担います。JAの石川尚人組合長は「地域の農業を担う就農者を育て、施設園芸の振興につながる新たな拠点として、施設を最大限活用していきたい」と話していました。


写真=地鎮行事をする石川組合長