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組合員の声で資材を選定/農家の労働力軽減を目指す

2021.09.29

 JAあいち豊田は9月21日から、農作業労働力軽減対策事業として、装着することで動作や姿勢を補助するアシストサポーターとアシストスーツの購入者へJA独自の助成を行っています。農作業時の負担軽減を目的に助成対象商品は「マッスルスーツEvery」など4種類で組合員の声で選定しまいした。同事業に対して反響は大きく、9月27日時点で50個の申し込みがありました。
 普及にあたりJAでは、今年5月ごろから農家へのアンケートや体験用アシストスーツを貸し出し意向を調査。アンケート結果では、装着が簡単なサポータータイプの要望や、栽培する品目によっては腰以外の部分をサポートするものが必要などの意見が出された。また、営農資材を取り扱う営農渉外が実際にスイカ畑でアシストスーツを試用。栽培や収穫に必要な動作を試し、効果の高い資材を選定しました。その結果、しっかりと腰の負担を軽減するスーツタイプと、腰をサポートするベルトタイプが2種類、果樹農家の剪定、収穫作業時の腕上げをサポートするサポーターの全4種類を助成の対象としました。
 助成対象はJA管内で農業を営む組合員とその家族または農業組織団体で、管内の農地で資材を使用できることが条件。1世帯につき最大1万5千円または購入費の30%(税抜き)のいずれか低い金額(千円未満切捨て)を助成します。団体は1組織につき5万円または購入費の30%のいずれか低い金額(千円未満切捨て)を助成します。対象期間は11月30日までで、今後は各営農センターにてサンプルを展示し組合員へ提案します。助成数量は限定で予定数量になり次第終了します。
 JA営農部営農資材課の乗松仁一課長は「作業負担を軽減し、少しでも長期にわたり農業を続けてほしい。また、作業の効率化を図り、農家の所得向上にも繋がることを期待したい」と話していました。

写真=サポーターを着用するJA職員