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生育順調「春の七草」/七草ほ場巡回

2021.11.04

 JAあいち豊田セリ・七草部会は11月4日、「春の七草」を栽培する農家のほ場を巡回し生育状況などを確認しました。豊田市松平地域は県下有数の「春の七草」の産地。今年は、例年より雨が少ない傾向ですが安定した天候で生育は順調。来年1月には「松平の七草がゆセット」として約27,000パックを豊田、岡崎、名古屋市場などに出荷し、合わせて地元の学校給食にも提供する予定です。
 七草がゆは、1年の無病息災と長寿延命の祈願として、正月7日の朝に食べると良いとされているもの。同地域では1984年から「春の七草」の出荷を始めています。
 この日は、JA職員や愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員などが参加。部会員全員の5カ所のほ場を回り、生育状況を確認しました。また、春の七草の全7種を育てる同部会の安藤源さんの同市林添町のほ場では、学校給食の給食センターに勤務する栄養教諭も参加。学校で配布する給食だよりに掲載する七草の歴史や農家の想いなどを聴き取り、理解を深めていました。同農業改良普及課の鈴木暁生主任専門員は「おおむね順調に育っている。今後も丁寧な管理を心がけてほしい」と話していました。今後は12月に2回目のほ場巡回を開き、出荷に備えます。
 同部会は5戸の農家が所属し、合わせて約1ヘクタールで7品目を栽培。パック入りの七草のほか、七草に地元産の米「ミネアサヒ」を詰め合わせた「七草がゆセット」(1箱1,500円)の宅配もしています。今年は約500箱を発送する予定です。

写真=七草の生育を確認する生産者