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消費者に喜ばれる高品質な小菊づくりを/次年度に向け勉強会開く

2021.11.09

 豊田市下山地域で小菊を栽培する下山高原生花生産組合は11月8日、豊田市大沼町にあるJAあいち豊田下山営農センターで栽培勉強会を開き、組合員17人が参加しました。同組合は20人が合わせて約8.2ヘクタールで約120品種の小菊を栽培。今年度は獣害や8月の長雨で生育が心配されたものの、組合員の細やかな栽培管理で約290万本を出荷。高品質でボリューム感があると非常に高い評価を得ました。
 次年度にむけて品質の良い菊を出荷できるよう開いた勉強会では、JAあいち経済連職員から近年問題となっている小菊の芽焼け症状の対策案の説明を受けました。また、生花市場担当者からは今年度の総括をふまえ、菊の有利販売を進めるため、出荷時の赤・黄・白の構成バランスのほか、下山地域の小菊はコロナ禍においても堅調な需要があるため、お盆とお彼岸のピーク時の出荷期間以外でも安定的に出荷してほしいことなどの要望を話しました。
 同組合の梶孝光組合長は「今年度も組合員の努力のおかげで高品質な菊を出荷することができました。来年度も消費者に喜んでもらえる菊を栽培できるよう学んでほしい」と組合員に呼びかけました。
 豊田市は県内でも有数の小菊の産地。中でも同組合のある下山地域は出荷量・品質ともに高いです。同地域は300~650メートルと標高が高く、朝晩の気温差が大きいため、花の色が鮮やか。開花から10日ほど咲き続け、花持ちが良いと市場から高い評価を受けています。

写真=講師の話に熱心に耳を傾ける組合員