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春の七草への想いヒップホップにのせて消費者へ

2021.12.06

 豊田市松平地区で春の七草を栽培する安藤源さん(39)は、七草の魅力を多くの人に知ってもらおうと、「NANAXXA RAP(ナナクサラップ)」を制作しました。農家ならではの目線で歌詞が書かれ、雑草として扱われる七草が生長し、1年間の無病息災を祈って1月7日に食べる七草がゆになるストーリー。七草がゆの作り方も歌詞に含まれています。七草と和テイストのヒップホップを合わせた斬新な手法で、作詞作曲を自ら手がけました。
 安藤さんは七草の栽培を始めて今年で13年目。JAあいち豊田セリ・七草部会全体の約7割を占める2万パックを出荷し部会を支えています。同地区は県下有数の七草の産地。しかし、生産者の高齢化で産地の継承が危うくなってきていることから「先輩農家が築き上げた、松平の七草のブランドを継承し、産地を守りたい」「七草の魅力を多くの人に知ってもらい、興味を持った人と一緒に栽培したい」と歌を制作。「七草は雑草として扱われるが、本当はおいしくて魅力がたくさんある。良さを世代年齢問わず伝えたい」と話していました。
 楽曲は音楽ストリーミングサービス「Spotify」などで配信中のほか、ポットキャスト番組「ベジフル大百科The CROPS」でも紹介されています。
 今後も、農家ならではの目線で、様々な農産物の楽曲を制作し配信していく予定です。

写真=配信中の「NANAXXA RAP」を紹介する安藤さん