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農福連携で未来の笑顔を作る/とよた園芸

2021.12.14

 豊田市畝部西町にある岡田農園を営む岡田直是さん(28)は、同市で障がい者就労支援センター「ジョルノ」を経営する株式会社ALIVEと連携し、「とよた園芸」の屋号で野菜と花の栽培をしています。担い手不足を抱える農業と、就労先を必要とする障がい者をマッチングする「農福連携」の形を模索しながら、今後の明るい未来に向け活動を行っています。
 岡田さんと同社荒井勇治代表(33)の出会いは約2年前「これからの笑顔を、農業を通じて伝えたい」岡田さんと、「福祉事業における就労支援の新しい時代を作り、後につながるような仕事を提供したい」荒井代表が意気投合。2019年から活動を始め、ニンジンやホウレンソウの袋詰めなどの出荷作業を依頼してきました。2021年4月からコロナ禍のガーデニングブームで需要が増えている花の苗栽培も始めました。2022年3月には花の販売所を開く予定です。
 同センターの利用者らは、個々の障がい特性に合わせ、農業部門と園芸部門に分かれて作業をします。農業部門は岡田農園で、園芸部門は同市竹元町にあるビニールハウスで、技術面は岡田さんや同センターのスタッフがサポートしながら作業を行います。丁寧に時間をかけて作業された野菜や苗は、JA管内のグリーンセンターや市場、個人企業などに出荷し、品質が良いと高い評価を得ています。また、栽培に使うビニールハウスは耕作放棄地を整備して活用し、地域の課題にも向き合っています。「農福連携の形を最大限に生かし、若い力でさまざまな課題に取り組んでいきたい」と岡田さんと荒井代表は声をそろえます。

写真=苗の定植を説明する岡田さん(右)