ニューストピックス

せん定で来年度も高品質なみよしの梨を/みよし市果樹組合共撰梨部

2021.12.15

 みよし市果樹組合共撰梨部は12月15日、同部員を対象に梨のせん定講習会を開きました。せん定は次作に向け、樹勢の調整や受光態勢の向上、果実品質をそろえることなどが目的。樹木の休眠期が始まるこの時期に講習会を開き、梨のさらなる品質向上に努めています。
 この日は、みよし市明知町にある塚崎美詔部会長のほ場で講習会を開き、同部員やJA職員、JAあいち経済連職員のほか、JAひまわりの梨農家が視察に訪れ、合わせて43人が参加しました。塚崎部会長が参加者にせん定の仕方や順序を実演しながら説明。意見交換するなど、効率の良い効果的なせん定方法を共有しました。講師を務めた愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の近藤祐司主任専門員は「年数の経っている樹と若い樹ではせん定の方法も異なります。ポイントをおさえてせん定作業に取り組んでほしい」と呼びかけました。また、実践的な技術指導と合わせて、今年行ったバンカーシートを使ったハダニ防除の試験結果や今後の取り組みなども学びましだ。
 同部は15人の農家が6.9ヘクタールの畑で「愛甘水」「あけみず」「幸水」「豊水」「あきづき」を栽培。今年は全品種合わせて21,353ケース(1ケース約5キロ)を「みよしの梨」として豊田市や名古屋市の市場などに出荷しました。また、同市で栽培する果実の総称を「甘みよし」として、産地のブランド化にも力を入れています。

写真=せん定作業を熱心に学ぶ参加者