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良質な土作りを目指して/加工用トマト土壌診断説明会

2022.01.14

 JAあいち豊田は1月14日、ケチャップなどに使う加工用トマトの生産者を対象に土壌診断説明会を開きました。4月の定植に向けて毎年この時期に行い、生産者やJA営農指導員、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員ら合わせて16人が参加しました。
 次年度作の新規栽培者3人を含む生産者14人から昨年12月に回収した土壌を使って、pHや腐植など10項目の分析をJAあいち経済連土壌診断センターに依頼しました。この日は、同農業改良普及課の森本杏子主任が、診断結果をもとに各項目の数値が適正範囲外の場合はどの改良資材を使えばよいか、適正範囲内でも養分同士のバランスが崩れないよう、どのように調整すべきかなど指導しました。JA営農指導課山岡勝宏課長補佐は「土壌診断の結果をもとに土作りをしっかり行い、栽培の準備を遅れずに行ってほしい」と話していました。今後は3月に栽培準備の復習などの研修会を開く予定です。
 加工用トマトは、支柱を使わず露地栽培が可能で、比較的手入れが容易。コンテナを借りて出荷できるため、初期投資が比較的少ないことから、同JAでは約10年前から組合員に栽培を呼びかけている。2021年度は14人の生産者が合わせて55.7アールで4,428本の加工用トマトを栽培し、7月上旬から8月上旬にかけて契約出荷先のコーミ株式会社に12,945キロを出荷しました。主に同社の豊橋工場に送られ、国産トマトケチャップの原料として使われています。


写真=真剣に話を聞く栽培希望者ら