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品種改良で収量アップに期待/大豆の出荷ピーク

2022.01.25

 穀物の栽培が盛んな豊田市南部で大豆の出荷がピークを迎えています。同市上郷町にあるJAあいち豊田上郷営農センターは1月25日、大豆「フクユタカA1号」691袋(1袋30キログラム)を検査しました。JAは2020年産からこの品種に全面切り替えしています。2021年産は天候に恵まれ順調に生育し、粒の大きさはよく、収量は昨年よりも2割程度多くなる見込みです。
 この日は、4戸の農家や法人が収穫した大豆を、検査員の資格を持つJA職員3人が確認。粒度別に袋詰めした大豆の重量や水分などを計量した後、検査員が袋ごとにサンプルをカルトンにとり、色・形・病害虫被害の有無などを丁寧に調べました。12月14日から始まった検査は、同センター管内で約4300袋を超えました。検査後はJAあいち経済連に出荷し、豆腐や納豆、味噌などに加工される。JA上郷営農センターの林洋平さんは「昨年と比べて1等比率は下がったが、収量は増えている。品種改良されたことで現時点では品質にばらつきがあるが、今後の栽培方法の工夫などで良品質な大豆の出荷に期待したい」と話していました。
 JA管内の約5割の大豆を出荷する同センターには、上郷地区の農家30戸が収穫した大豆と持ち込みます。同地区は約220ヘクタールで大豆を栽培し、230トンの収穫を見込んでいます。また、同JA全体では、約400ヘクタールで栽培し、25日時点で約1万袋を検査しました。出荷は2月末まで続く予定です。

写真=大豆の品質を検査する検査員