ニューストピックス

カメムシ対策の提案を/果樹カメムシの越冬量を調査

2022.02.02

 JAあいち豊田は2月2日、チャバネアオカメムシなどによる果樹への被害を最小限に抑えるため、カメムシの越冬量を調査しました。カメムシの被害は商品価値の低下に直結し、農家所得減少の大きな要因になることから、調査の結果をもとに飛来を予測し早期対処ができるよう生産者に注意を呼びかけます。
 この日は、桃や梨などの果樹栽培が多く行われている豊田市猿投地区の果樹園に近い山地3カ所を調査。カメムシは落ち葉などの中で越冬していることから、愛知県農業総合試験場の職員主導のもと、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員とJA職員合わせて4人が山のふもとの落ち葉を採取しました。検体は持ち帰り、後日カメムシの数を数え対策の参考にします。
 カメムシは、じめじめとした風の強い日に果樹園に飛来することが多く、大きな被害をもたらします。一昨年は被害があり、農家からの依頼もあったため昨年から調査を開始。昨年の調査でカメムシはほとんど見つからず、一昨年のような被害は無かったが、今年も継続的に調査します。JA営農指導課の都築孝太郎指導員は「カメムシの被害は農家の所得に大きな影響を及ぼす。被害を最小限に抑えられるよう調査結果をもとに対策の注意喚起を促したい」と話していました。

写真=落ち葉を拾うJA職員ら