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小麦の生育を確認し栽培指導に生かす/JAあいち豊田

2022.02.17

 JAあいち豊田は2月17日、小麦の生育調査を管内の18カ所で行いました。これは品質の良い小麦を作るために行うもので、現在の生育状況を確認しながら今後の病害虫対策や追肥、雑草対策などの指導に役立てます。
 この日は、JA営農指導課職員や愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員ら合わせ6人が巡回し、昨年の秋には種した小麦の生育を確認。各ほ場に2本ずつ立てた調査棒を基軸に草丈や茎数、葉色を中心に計測しました。今年は平年よりも気温が低い日が多く降水量も多いため、例年よりもやや生育は遅れているものの現時点では目立った病害虫の発生はありません。
 前作は、は種期に気温が高く順調に生育したため出荷が早まると思われましたが、その後は気温が落ち着き平年並みの出荷となりました。収穫量は増えましたが、高温多雨で病気の発生し、特にうどんこ病の影響が大きく出ました。今年もうどんこ病の発生が懸念されるため、3月下旬の出穂前に予防防除を徹底することを生産者へ指導します。JA営農指導課の鈴木篤主幹は「近年は、高温多湿による病害虫等の被害が多く発生しています。被害を最小限に抑え良い品を多く出荷できるよう、今回の調査結果をもとに今後の栽培管理方法をまとめて生産者に伝えていきたい」と話していました。
 JA管内では、うどんなどに加工される「きぬあかり」とパンなどに加工される「ゆめあかり」を栽培。昨年は934ヘクタールで、約3845トンをJAあいち経済連などに出荷しました。


写真=草丈を測るJA職員ら