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ICT活用で農家所得の増大/生育予測ツールで作業を効率化

2022.02.18

 JAあいち豊田は、米、麦、大豆の生育ステージを正確に予測するICTツール(AgriLook)を活用し、農家の栽培支援をしています。近年、気象変動が大きく作物の生育ステージが予測しづらい事や、規模拡大ですべてのほ場の生育状況を常に把握することが困難などの課題があります。そのため、JAでは2021年から水稲栽培が盛んな平坦地域で導入しました。収穫量や品質の向上による農家所得の増大と作業の効率化による労働力軽減を目指します。
 同ツールは、気温や日射量、降水量などの気象データをもとに、防除や追肥・収穫時期などの作業適期を把握、麦の追肥の最適量の診断も可能です。各地域の営農センターでタブレット端末から情報を閲覧できます。営農センターでデータを見ながら、肥料の注文や栽培相談ができ、適切な肥料購入や薬剤の適期散布による効率的な防除を指導するなど農家に寄り添ったサポートも可能だ。
 JA営農指導課の宇野達也課長は「未来の予測値を見える化することで、作業の計画を立て適切な管理をし、収穫量を安定させることで少しでも農家所得の向上につながるよう活用を模索していきたい」と話していました。

写真=ほ場でタブレットを閲覧する同JA職員