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桃源郷のような景色の中/JA桃部会が授粉作業始める

2022.04.07

 県下有数の桃の産地豊田市猿投地区で4月7日、桃の花の満開に合わせて人工授粉作業が始まりました。作業をするのはJAあいち豊田桃部会の部会員。今年は、3月下旬に気温が下がったことで例年より2日ほど遅い作業開始となりました。
 この日は、同市舞木町にある同部会の森敏康部会長の桃畑でも作業を開始。花の開き具合を見ながら、毛ばたきで丁寧に花粉を付けていきました。授粉作業は約1週間で、今後は果実の数を調整する摘果作業や袋掛け作業を行い、6月下旬には早生品種の出荷が始まる予定です。森部会長は「開花後は暖かい日が続き順調に作業が進んでいる。食べた人が笑顔になるようなおいしい桃を出荷したい」と話していました。
 作業は、風のない晴天の日に行い、花粉の少ない桃「川中島白桃」などの雌しべに「白鳳」からとった花粉をつけて人工授粉させます。棒の先に鳥の羽を付けた「毛ばたき」と呼ばれる専用の道具を使います。
 同部会は、48戸の農家が所属。合わせて52.4ヘクタールで桃を栽培しています。早生品種「ちよひめ」を皮切りに、7月に主力品種「白鳳」を経て9月の「ゴールデンピーチ」まで出荷は続きます。今年は、500トンの出荷を目指しています。

写真=満開の桃畑で授粉作業をする農家