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ミツバチで労力軽減/梨の受粉作業始まる

2022.04.11

 豊田市福受地区でミツバチを使った梨の受粉作業が4月8日から始まりました。梨園に巣箱を設置し、約2,200本(7.5㌶)のうち約8割を受粉させます。同地区で梨を栽培するJAあいち豊田梨部会の部会員らは毎年この時期にミツバチを利用した受粉作業を40年以上前から続けています。ミツバチの活用は労力軽減につながり、その間に摘花など別の作業を行える利点があります。
 花がほぼ満開の11日には、主力の梨「幸水」や「豊水」を中心に、ミツバチが花から花へと花粉を運びながら、受粉してきます。梨は異なった品種でないと受粉しない性質があり、同市の養蜂家からミツバチの巣箱25箱(1箱1~2万匹)を借り受け福受地区全体の受粉作業をまかなっています。同作業は花の状態を確認しつつ、1週間から10日ほど続く予定です。同部会の須田隆則さん(67)は「天気も良くミツバチが活発に飛ぶので順調に受粉できています。品質が良く、おいしい梨を消費者に届けたい」と話していました。
 JA梨部会は、同市の猿投・福受地区の43戸の農家が、合わせて26.8㌶で梨を栽培。昨年の出荷量は405㌧で、今年は500㌧を目標としています。7月25日ごろから「愛甘水」「あけみず」の収穫が始まり、8月上旬の主力品種である「幸水」、11月のジャンボ梨「愛宕」まで8品種を順次出荷する予定です。

写真=受粉作業をするミツバチ