JAあいち豊田は4月12日、豊田市池島町にあるJA旭育苗センターで育苗した「ミネアサヒSBL」の苗の配布を始めた。今年は、約220ヘクタール分に当たる約43000枚の苗を育て、4月下旬から始まる中山間地の田植えに向けて順次出荷する。
この日は、同市藤岡地区に配布する一次硬化苗、約1600枚をトラック4台に積んで運んだ。同センターでは、3月28日から育苗作業を開始。浸種後、催芽させた種モミをは種機で育苗箱に撒き、温度を調整しながら約10日かけ緑化苗として出荷する。その後、農家が1週間から10日管理し、根の張り具合を見て田植えをする。また、同センターのビニールハウスで管理した硬化苗も出荷している。担当者は「今年は温度が高く順調に育っている。品質の良い苗の供給で、中山間地の農業振興につなげていきたい」と話す。同センターの育苗作業は、5月中旬まで続く予定だ。
ミネアサヒSBLは、2020年に品種登録された米で、昨年産年産から農家が作付けしている。いもち病とイネ縞葉枯病に対する抵抗性以外の特性はミネアサヒと同等で、愛知県産ミネアサヒの名称で流通する。
写真=苗の出荷準備をするJA職員