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作期分散で作業緩和と所得向上を目指す/加工用トマトほ場巡回

2022.04.19

 JAあいち豊田は4月19日、トマトケチャップなどに使う加工用トマトのほ場巡回を行いました。今回は、3月下旬に早植えした農家が対象で、出荷先のコーミ株式会社社員、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課職員、JA職員などが参加しました。暖かい日が続いたため苗は大きく順調に育っています。
 JAは、支柱を使わず露地栽培が可能で、無料貸し出しコンテナでの出荷と栽培に係る初期投資が比較的少ないことから、加工用トマトの栽培を13年前から組合員に呼びかけています。通常4月中下旬に定植しますが、早植えはそれより約2週間前に植えます。4年前から取り入れ、夏場に行う収穫作業の分散ができ、労力の軽減と作業効率の向上で収穫量も増え農家の所得向上につなががります。名古屋市に本社がある同社と契約出荷しているため、所定価格で規格品は全量買い上げのため収益も安定し、ほかの作物に比べ栽培の手間が少なく、初心者でも作りやすいことも特長です。
 この日は7カ所のほ場を回り、生育状態や病害虫の有無などを確認しました。JAの山岡勝宏課長補佐は「今年は害虫の発生が早いため、早めの防除を心がけてほしい。また、通常栽培の定植も始まるため、遅れずに行ってほしい」と話していました。
 今年は、14人が合わせて49アールで加工用トマトを栽培。昨年の13トンを超える出荷量を目指しています。今後は、5月・6月にほ場巡回、6月下旬には目ぞろえ会を開き7月から出荷を始める予定です。

写真=苗の生育を確認するJA職員ら