ニューストピックス

消費者人気のデラウェア/ジベレリン処理講習会

2022.04.25

 JAあいち豊田ぶどう部会は4月25日、豊田市中田町にある林和宏さんのブドウ園で消費者に人気のデラウェアのジベレリン処理講習会を開きました。今年は、冬は冷え込み、春になり徐々に暖かくなり、芽が動き始めてからは極端に冷え込みもなかったため生育は順調。ジベレリン処理の適期は、早い系統では4月末ごろから、通常のものはゴールデンウィークの後半ごろが適期だと判断しました。
 この日は、同部会員6人と愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の職員や、JA職員合わせて10人が参加。スケールルーペを使ってつぼみのサイズを測定し、花穂の状態を確認しながらジベレリン処理の適期の見極めや注意点を説明した。また、巨峰や消費者に人気の高いシャインマスカットの生育具合も確認しました。同普及課の原良将技師は「ジベレリン処理は乾燥しすぎや、処理後の降雨によって効果が期待できないことがあるため、天気を確認しながら適期に行ってほしい」と話していました。
 ジベレリン処理はつぼみが約2ミリの大きさになったころ、種子をなくすため1回目を行い、満開10日後に実を大きくするため2回目を行います。高品質なデラウェアの出荷を目指し、1房1房丁寧に浸漬作業をします。
 同部会は11戸の農家で構成され、栽培面積は105アール。昨年は「デラウェア」を3.2トン、「巨峰」を1.7トン出荷し、今年も同量の出荷量を目指しています。

写真=樹の様子を見ながらジベレリン処理を学ぶ部会員ら