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園児が茶摘みを体験/お茶どころ豊田市

2022.04.28

 豊田市茶業組合は4月28日、豊田市豊栄町にある同組合員のいしかわ製茶工場で新茶の手もみ講習会を開き、同組合員をはじめ県や市、JAあいち豊田の関係者らが参加しました。組合では30年以上もの間、手もみによる製茶技術の向上と伝統技術の継承、食の大切さを学ぶ茶育を目的にこの講習会を開いています。
 同市は、全国・関西・県の品評会で優秀な成績を上げる優良な茶産地。抹茶の原料になる「てん茶」を主に栽培しています。また、緑茶の中でもうまみ、香りが特に優れ、高級な部類に分けられる「かぶせ茶」の産地としても有名です。一部「煎茶」も作り「とよた茶」ブランドとして市民にも親しまれています。
 この日は、茶畑近くの同市立渡刈こども園の園児34人と同市の太田稔彦市長らが同組合の籔押通之さんの畑で茶摘み体験に参加し、組合員からコツを教わりながら新茶の茶摘みを体験。JA営農生活部の浦野淳一次長らが茶作りの原点となる手もみ製法を学びました。
 同組合の石川龍樹副組合長は「4月下旬は高温が続き、収穫時期の見極めが難しくなっている。適期を逃さないようにしていきたい」と話していました。
 豊田市茶業組合は、主に同市豊栄町・住吉町・吉原町など25戸の農家で構成し茶を栽培。組合員が力を合わせ優良茶の製造や安全・安心な茶作りに努めています。

写真=新芽の茶摘みを楽しむ組合員と園児ら