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高品質な桃を目指して/桃の摘果講習会

2022.05.20

 JAあいち豊田桃部会は5月20日、豊田市舞木町にある同部会の磯村直紀さんの桃畑で栽培講習会を開き、部会員や愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の職員、JA営農指導員など約50人が参加しました。この日は、摘果作業を同部会の森敏康部会長や同農業改良普及課の山本三鶴主任が注意点などを実演しながら説明しました。
 これは、開花後20日ごろから始まる段階的な摘果と今後の管理を学ぶもので、毎年この時期に開いています。作業は余分な果実を取り、玉ぞろいや肥大、糖度など、品質が優れた果実を生産するために行います。また、台木品種の違いによる、桃の枯死症発生や生育に関する影響を試験事例を紹介し、産地として課題となっている桃の枯死症対策について生産者に情報提供を行いました。
 今年の開花期は天候に恵まれ、結実は非常に良好。4月下旬から雨が降ったことで、果実も順調に大きくなりましたが、カメムシなどの害虫が懸念されます。JA猿投営農センターの岡本竜一主幹は「天気を確認しながら病害虫の防除を行い、順調な出荷につなげてほしい」と話していました。
 同部会は48戸の農家が52.4㌶で9品種の桃を栽培。昨年の出荷量は406.7㌧で、今年は500㌧を目標に名古屋市・豊田市・岡崎市・静岡県浜松市などの市場に出荷しています。6月の早生品種「ちよひめ」を皮切りに、中心品種「白鳳」を経て9月の「ゴールデンピーチ」まで出荷は続きます。

写真=摘果講習を受ける部会員