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明治用水頭首工の漏洩対策/JAが豊田市に緊急要請

2022.06.02

 JAあいち豊田は6月2日、明治用水頭首工の漏水事故の影響でいまだ十分な用水利用ができないことを受け、JAの石川尚人組合長が豊田市西町にある豊田市役所を訪問し、太田稔彦市長へ漏水事故対策の要請書を手渡しました。
 内容は国への働きかけを要請するもので、①一斉供給による十分な水の確保にむけた取り組みと情報開示②本事故を起因とする被害補償(生産不能となった農産物の所得補償、作業負担が増えたことに対する補償、必要となった資材等の経費に対する補償)③恒久的維持対策(保守点検の徹底と計画的な更新、災害時の代替施設の整備)の3点。同市の太田市長は「現状を把握しながら、被害のあった9市1町と足並みをそろえて国や県に伝えていきたい」と答えました。
 豊田市内で明治用水を利用している農地は約270ヘクタールで、その大半は上郷地区。今年の水稲の作付面積は、約130ヘクタール(コシヒカリ90ヘクタール、大地の風40ヘクタール)です。田植えの遅れや田植え後に水がなかったことで、コメの品質や収穫量への影響が懸念されています。

写真=太田市長に要望書を渡す石川組合長(左)