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加工用トマト生育順調/加工用トマト目ぞろえ会

2022.06.23

 JAあいち豊田は6月23日、豊田市西町にある同JA本店でトマトケチャップなどに使う加工用トマトの目ぞろえ会を開きました。生産者13人と出荷先であるコーミ株式会社、経済連、愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課、同JA職員らが参加。今年は暖かい日が続き、十分な雨量で順調に生育し、6月29日から出荷を始める予定です。
 この日は、同普及課職員が今後気を付けなければいけない日焼け果の予防や病害虫の防除方法、同社の担当者が出荷基準などを説明しました。加工用トマトは、糖度など味の基準がないことなどから出荷基準が比較的緩やか。1等か2等に分けられ、9割のトマトは1等(1キログラム65円)に分類されます。今年から出荷基準の色を昨年より少し薄い色でも可能とし、前もって収穫ができることで作業の負担を減らせるようにしました。同社の林康弘課長は「病害虫の防除をしっかりと定期的に行い、たくさんのトマトを収穫してほしいです」と話していました。
 加工用トマトは、支柱を使わず露地栽培が可能で、コンテナを借りて出荷できるため、初期投資が比較的少ないことから、同JAでは13年前から組合員に栽培を呼びかけています。また、名古屋市に本社がある同社と面積契約しているため、経営も安定しやすいというメリットがあります。
 今年は、14人の生産者が合わせて49アールで加工用トマトを栽培。8月上旬まで出荷し、昨年の13㌧を超える出荷量を目指します。主に同社の豊橋工場に送られ、国産トマトケチャップの原料として使われています。

写真=加工用トマトの出荷基準を確認する生産者ら