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長期的な鳥獣害対策を/鳥獣害対策研修会 

2022.07.07

 管内の6割以上が中山間地に相当するJAあいち豊田は7月7日、豊田市松平志賀町にあるJA松平営農センターで「鳥獣害対策研修会」を開きました。講師を招いた座学と現地での捕獲檻や被害痕の確認と農家からの聞き取りを行いました。JA営農職員などを対象に、午前と午後の2部に分けて開催し、合わせて24人が出席しました。
 これは、被害への対策や行政の補助金制度など鳥獣害に関する広い知識を持つJA職員を育成するため開いているもの。愛知県や豊田市の鳥獣害担当職員が講師となり研修を行うことで、情報の共有や行政との連携を強化し、組合員の鳥獣害対策をきめ細かくサポートする体制作りを目指しています。
 研修では同市の職員が過去の鳥獣による農作物被害金額や鳥獣害対策事業の補助金に関する支援制度などを説明し、県職員が有害鳥獣の生態と対策方法を、実際の動画を交えながら説明しました。また、電気牧柵専門メーカーの社員が資材の紹介をしました。JA営農指導課の宇野達也課長は「コストもかかるうえに根本的な解決策がなく難しい問題。少しでも、ほ場に寄せ付けない、ほ場に入れない、捕獲するが基本の対策となります。地域の組合員に情報発信してもらいたいです」と話しました。
 同JAでは、毎年増え続ける鳥獣による農作物への被害を減少させるために、今後も対策を練っていきます。

写真=鳥獣害対策について学ぶJA職員ら