ニューストピックス

藤岡地区で新たな子ども食堂はじまる/JA女性部員らがJA直売所で開く

2022.07.18

 JAあいち豊田グリーンセンター藤岡店の料理教室で7月18日、豊田市藤岡地区で新たな子ども食堂「ふじおか子ども食堂」が開かれました。同JA女性部員でもある中村多美江代表(74)が有志でメンバーを募り結成した「晴女(はれおんな)の会」のメンバー9人で運営します。この日は、地域社会をより良くする活動を続ける「豊田東ロータリークラブ」からエプロンやのぼりなどの協賛品を受け取り、目録の贈呈式を行いました。
 子ども食堂は、地産地消の推進にも気を配り、メンバーの畑でとれた新鮮で農薬を使わずに栽培した野菜や、同店で購入したものを使い、参加する子どもたちと一緒になって料理を作ります。
 今回は、新型コロナウイルスの感染拡大で急きょ、食品配布に変更しました。事前に申し込んで訪れた地元の子どもたち5人にナスやキュウリの夏野菜やスイカや桃などの地元農産物、レトルト食品などを配布。中村さんは「子どもたちに野菜に興味を持ってもらい食べてもらえるような機会になればうれしいです」と話しました。
 子ども食堂を開くきっかけは、中村さんの畑で作る、採れすぎてしまった野菜などを寄付したいという思いから。社会福祉協議会や同JAに相談し、約1年かけて始動しました。同JAでも、子どもたちに同店へ足を運んでもらい、新鮮な野菜や果物をたくさん食べてほしいという思いを持っていたこともあり、無償で同店の料理教室を貸し出しています。子ども食堂は、料理を提供するだけではなく、地域住民のコミュニケーションの場としても機能しています。みんなで一緒に作ることで食育を学び、アットホームな居場所が提供できるよう今後も隔月で続けていく予定です。

写真=食材などが入った袋を子どもに渡す中村さん(右)