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良質な小菊を消費者に/小菊目ぞろえ会

2022.07.21

 豊田市稲武地区で花木を栽培する稲武高原花き部会は7月21日、JAあいち豊田稲武営農センター集出荷場で、盆や秋の彼岸で人気の高い小菊の目ぞろえ会を開きました。小菊は、地面が湿っている状態が続くと菌が増えてしまいますが、7月の降雨は夜に多く、日中には乾いたことから、生育は順調。出荷は6月26日から始まり、8月の出荷ピークに向けて出荷量が大きく増えてくるこの時期に目ぞろえ会となりました。
 この日は、小菊を育てる部会員や愛知県豊田加茂農林水産事務所農業改良普及課の職員、同JA職員合わせて11人が参加。生育後半に注意が必要な病害虫の防除方法などを詳しく確認しました。また、部会員が持ち寄った小菊を見ながら、咲き具合の確認や箱詰め方法を学びました。林利元部会長は、「管理が大変だったがみんなきれいに仕上がっています。今日の話し合いを参考に、出荷について考えていきたいです」と話しました。
 同市稲武地区は標高500メートルに位置し、昼夜の気温差が大きいため小菊の色は鮮やか。日持ちが良いと人気があり、稲武高原のブランドとして定着しています。同部会は7人が約110アールで小菊を栽培。栽培のしやすさや、市場からの人気情報をもとに、部会員自身で栽培する品種を選んでいます。箱に敷き詰められた小菊は、8月上旬の盆前には1日約300ケースをトラックに積みます。今年は、昨年の出荷量約3700ケースを上回る4000ケースを目指します。

写真=小菊の出荷規格を確認する部会員ら