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営農サポートセンター始動/中山間地農業の課題解決に向けて

2022.08.10

 JAあいち豊田は今年度、中山間地農業の諸課題の解決を目的に営農サポートセンターを立ち上げました。同センターは管内農家へ農作業のサポートを通じ、中山間地農業の基盤維持と農家所得の確保を目的としており、主に水稲農家からの農作業委託を中心に除草や休耕農地の管理などで農家をサポートします。
 同センターは現在、JA職員2人が所属し、来年度からの本格運用に向けて、この4月から水稲作業の実務研修への参加や農業機械の導入など準備を進めています。先行して8月からは農地の草刈り作業委託の試験運用を開始。豊田市藤岡地区を対象に募集したところ同月に遊休農地約28アールの草刈りの依頼を受け、初めて作業を実施しました。圃場内の平らな場所は自走式草刈機を、畦畔や傾斜地は刈払機を使用し、職員2人で作業しました。同センターの嶺井良彦考査役は「農家の皆さんに喜んでもらえるよう丁寧に作業し、仕事内容を評価いただき依頼が増えてきてほしいです」と話しました。
 同作業は農家から作業依頼を受け付け後、現地の確認と作業内容、作業日時の打ち合わせを経て、見積書を提示し申込みとなります。作業終了後は依頼者に現地確認をしてもらい、料金の支払いを受けます。今年度は10月末まで一部地域を対象として依頼を受け付けます。料金は基本1㎡当たり25円であるが農地の状況により変動します。
 今後は稲刈りや田起こし、田植えなど様々な農作業を受託していく予定です。

写真=刈払機で作業する職員