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豊田にお茶のイメージを/親子で楽しむお茶の会 

2022.08.24

 豊田市と愛知県豊田加茂農林水産事務所は8月24日、豊田市西町にある豊田市役所で生産者と消費者が交流する、いいともあいち地域サロン「親子で楽しむ・お茶の会」を開き、6組12人の子どもと保護者が参加しました。新型コロナウイルスの影響から同会は4年ぶりの開催。感染対策をとるため人数制限しましたが、同会には26組の応募があり、人気がうかがえます。
 このサロンは愛知県産品の消費拡大を目指す「いいともあいち運動」の一環で開かれたもの。愛知県は全国第4位のてん茶の産地。中でも同市は県内で西尾市に次ぐお茶どころ。お茶の生産者と消費者が交流を深め、互いに理解し合うことで、愛知のお茶を知ってもらい、暮らしの中に積極的に取り入れてもらうことが目的です。
 この日は、同市吉原町で茶の生産・販売をする「高香園」3代目園主で豊田市茶業組合の野場義尊組合長(49)が、同市の茶づくりの歴史や昔ながらの自然仕立ての手摘み栽培で、三河地方伝統の茶づくりを継承している同園のこだわりを紹介しました。また、暑い夏におすすめの冷抹茶の点て方や、抹茶のアイスクリーム作り、お茶のいれ方などを学びました。参加者の1人は「冷たい抹茶は初めて飲みましたが、まろやかになって飲みやすいです」と話していました。野場さんは「丁寧に作ることで、おいしい抹茶になります。今後も豊田にお茶のイメージがつくよう活動を続けていきたいです」と話していました。
 同市は、全国・関西・県の品評会で優秀な成績を上げる優良な産地。抹茶の原料になる「てん茶」と緑茶の中でも旨み、香りが特に優れ、高級な部類に分けられる「かぶせ茶」を主に栽培しています。豊田市茶業組合は26戸の農家で構成し、茶を栽培。組合員が力を合わせ優良茶の製造や安全・安心なお茶作りに努めています。

写真=冷抹茶を作る参加者ら